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がんばるマーキュリー 薩摩だワン
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マーキュリーDataNews12月号

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マーケティング

2016.12.2

【伝聞さんぽ】「東伏見。色んなものが”ちょうどいい”。」

【伝聞さんぽ】は、「住みたい街ランキング」に名を連ねるような注目エリアではないけれど、魅力たっぷりな街を人から聞いて発掘する、シリーズ連載の街レポートです。その街に住んでいる人or住んでいた人の話を聞いて…つまり、”伝聞を頼って”ライター・よしおが街を訪れ、完全に主観的な視点で魅力を紹介していきます。

 

第一回は、西武新宿線東伏見駅周辺エリアをお届けします。

 

 

 

自分がわざわざ現地に行って記事を書くなら、散々取材されつくされた街よりも情報が少ない街の方が良い、と思う。

でもいざそんな趣深い街を探そうと思っても、取材されてない街というのは当然情報も少ないので、中々見つからないもの。

 

 

ネットや雑誌などのメディアに問いかけてみても、もちろん見つけだせるはずもないので、オフィスの向かいの席に座るガッキーに、”今まで住んできた街で『良い街だったなぁ』と思った街ってどこ?”という、ひどくふんわりした質問を投げたところ、返ってきた返答は「東伏見。」だった。

しかも、即答で。

 

いいねいいね、そういう住んでた人じゃないと中々出てこないような街の名前が聞きたかったのよ。

 

 

続けて、

「学生時代に住んでて、ほんと良い街だった。あのころは楽しかったなぁ。また住みたいなぁ。」

なんてあんまり普段しない昔話をするもんだから、俄然興味が湧いてきた。

 

行ってみたいぞ東伏見。

歩いてみたいぞ東伏見。

ガッキーと一緒に。

 

「え?あたしも行くの?」

もちろんです。

 

東伏見、上陸。

東伏見の駅前画像

東伏見のスケートリンク

 

東伏見という駅について私が事前に知っていた知識は、でっかいスケートリンクがあるとどこかで見聞きしたような気がするということと、西武新宿線で上石神井駅の先の方だったような気がするという、途方もなくどうでも良い情報だけで、それもどちらの情報にも共通しているのが「気がする」とかいう適当なものだった。

(一応、この曖昧な記憶は二つとも正しかった。)

 

 

東伏見の駅から線路の図

 

線路を眺めると、ずーっと開けて先の方までよく見える。線路の周りにゴミゴミと高い建物が建っていないからだ。すごく良い。

 

そもそも私は、西武新宿線という電車が好きだ。

それはお前が通勤で使っていない電車だから…と、毎朝使っている人は言うかもしれないけれど、車窓から見える牧歌的な街並みはすごく良いと思う。

一度乗ってしまったら、駅名という記号でしか居場所を知ることができない地下鉄より、よっぽど趣深い。

 

 

駅の周りには南口にコープとセブンイレブンが一緒に入っている建物があるものの、アパレルテナントがひしめくようなドでかい商業施設はない。飲み屋も見たところ数件しかないし、娯楽施設も駅から少し歩いたところにあるパチンコ屋が一件あるぐらいだ。

 

「遊びたければ上石神井まで出ればいいしね。静かだけど、最低限必要なものは揃ってるから良いんだよ。」

 

ガッキーが言うように、自分が実際に住むと考えれば、やたらと人が集まる施設は少ない方が静かで良いと、私も思う。

 

 

人、話し声、関係性が”ちょうどいい”。

東伏見の街並み

西武線の踏切は、電車の写っていない写真でもすぐに西武線のものとわかる。なぜだろう。

 

静かだ…と言っても、決して寂しいわけではない。

北口には美容室、床屋、お弁当屋さん、お花屋さん、ラーメン屋さんに中華屋さん、喫茶店…などなど、商店がちょうどいい感覚で並んでいる。

 

この”ちょうどいい”というのが、東伏見の特徴なのだ。

 

古い友人が住んでいるので何度か行ったことがあるお隣の駅の武蔵関は、所謂、昔ながらの商店街が駅から続いている下町感のある街で、車が通るのに苦労するような幅の道に煙草屋さんやブティック、雀荘など昔ながらの個人商店が軒を連ねている。

 

それはそれで私の大好物ではあるのだが、適度に商店に間隔がある商店街は、何だか無理に人付き合いをしなくてよい…というか、何となく”コミュニケーションの圧がない”ような気がして、実はすごく居心地がよい。

 

喫茶店に行けば主婦のおしゃべりが飛び交っていたり、道で立ち話をするおじいちゃんがいたり、子供を連れたママ友同士が道でばったり会って挨拶してたり。

 

でも、それらがぎゅっと密集せず、適度に離れていると、この居心地の良さを味わえる。

近すぎないからこそ、嫌にならない。

 

 

東伏見の商店街幕

東伏見には遺跡があるらしい。歴史建造物は稲荷神社しか知らなかったので驚いた。

 

背の高いマンションはチラホラ建っているが、山手線の内側のようなコンクリートの圧迫感は当然、感じない。天気が良かったのもあってすごく気持ちが良い。やっぱり空は、開けているほうが良いに決まっている。

そして、駅周辺はきれいに舗装されていて清潔感がある。

 

侘しさや寂しさ、枯れた感じはまったくない。

静かで、綺麗で、寂しくない。これは東伏見のすごく魅力的なポイントだと思う。

 

学生の街なのに”静か”。それは決して、矛盾ではない。

学生が多い街、と聞くとすぐにうるさいイメージを持ってしまいがちだ。高田馬場、池袋、まあ静かなほうだと国分寺…といったところだろうか。学生が多いと、どうしても活気を通り越した騒然とした印象になってしまう。

 

東伏見も、実は学生の街だ。

早稲田大学の運動部が暮らす敷地の大きな学生寮はあるし、学生向けマンションも多く存在する。

しかし、学生でにぎわってガヤガヤしているイメージはまったくない。

 

これが、”学生が多く集まる街”と、”学生が住んでいる街”の差だろう。

結局、自分が住んでいるエリアで学生はそんなに派手に騒がないのだ。

 

 

東伏見の住宅街

この雰囲気の中、騒げるはずもなく。

 

また、学生寮のすぐそばが閑静な住宅街なのも理由だろう。

駅から見て学生寮を超えた先、青梅街道までの高台エリアは、ずらっと戸建の住宅が並ぶ閑静な場所だ。

 

こんなところで騒ぐ意味もないだろうし、少しでも空気が読める若者であれば、騒ぐこともないだろう。

ただ、散歩をしていれば学生らしき若者と何度もすれ違うし、やはり若い人が多い街というのはどこか明るく、淀んだ空気が少ない。

 

東伏見という街は学生とうまく共存することで、その魅力を増している。

 

 

鳥、木々、陽だまり、やわらかい風、電車の音。公園でボートを漕ごう。

東伏見の公園へ続く街画像

 

駅からどんなに多く見積もって10分弱程度も歩くと、武蔵関公園がある。

 

 

武蔵関公園の風景

川が引き込まれていて、池がある。

そこには小さなボート乗り場があって、池に漕ぎ出ることができる。

 

 

武蔵関公園の橋から見た画像

住宅街、水、木々、ボート。
井の頭公園に一見似ているが、その性質はまったく違う。

 

 

武蔵関公園のガッキー

井の頭公園は、公園レジャーというジャンルにおいてすでに完成されていて、人もモノも満ち溢れている。

数メートルの範囲の中にぎっちり人が詰まっていて、公園なのにがやがやしてばっかりで。

 

ボートなんか何隻も出るものだから、ちょっとしたバス釣り大会かと思うほど混み合ってたりする。

公園に人もモノも増えすぎて、行政が”かいぼり”をやって調整をかけたぐらいだ。(もちろん、冗談である。)

 

 

武蔵関公園のボートに乗る女性画像

ただ、ここは東伏見。

散歩するおじいちゃんや仲睦ましげなカップルももちろんこの公園の登場人物だが、決してこちらのテリトリーを侵さない存在感だ。

 

RPGゲームでいうなら、”町人”だ。

こちらからグッと距離を詰めたり話しかけたりしなければ、特に邪魔だと感じないし、そもそも意識すらしない。

きっと、向こうから見た私たちも”町人”に違いない。

 

武蔵関公園のカモ画像

 

ボートに乗るなら、私は井の頭公園よりも、こっちの方が断然良いと思う。

 

 

ちょうどよかった。東伏見。

東伏見駅前踏切からの画像

 

「学生時代はこのマンションに住んでて…あ、そうそう!この美容室に通ってて…。」

 

ガッキーの学生時代の思い出話を聞きながらの街歩きも、もう終盤。

東伏見の魅力がカメラにも十分ストックされてきたところでガッキーが何気なく話し出したことに、私は何だかちょっとほっこりした。

 

「遊びに行ったり買い物したりできる街って、結局本当の意味での『住みたい街』じゃないんだよね。自分の家を建てて、子供がいて、ずーっと何年間もそこに住んでいくんだって考えると、私は”このぐらい”の街に住みたいなー。」

 

 

東伏見の住宅街でキャッチボールをする子供たち。牧歌的である。

足元に転がってきたボールをうまく投げ返せなくて、ぐっと老いを感じた秋の日。

 

そうそう、”このぐらい”の街。

人の数も”このぐらい”。

人付き合いも、お店も、娯楽も、騒々しさも、都心からの距離も”このぐらい”。

 

”このぐらい”っていうのが、きっと一番”ちょうどいい”のです。

 

 

 

次回も誰かから教えてもらった素敵な街に行ってきます。

↓あなたのおすすめの良い街、教えてください。↓

Twitter:@ganbarumercury

 

では、また。

 

 

 

 

 

 

追記。

 

 

このラーメンは”ちょうどいい”を通り越して、”めっちゃ”うまかったっす。

ちょっと駅から歩くけど、ぜひ。

まじでおいしい東伏見のラーメン

店名:影虎

住所:東京都練馬区関町南4-25-18

営業日:毎週火曜日限定営業。

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