
新築分譲マンションのマーケティングを行う上で欠かせない民力調査資料を簡単にアウトプットできる「統計サマリ」。
国勢調査や住民基本台帳データ、平均世帯年収データなどが搭載されていて、地図上で行政区や大字、町丁目ごとに情報をポリゴン表示できるので、視覚的に誰でも簡単にエリアの強弱が分かるとご好評をいただいております。(手前味噌ですが)
個人的には統計データ同士を足したり引いたりして、独自の指標が出せる演算機能や、自社データをインポートしてオリジナルの集計ができるデータ取り込み機能がオススメだったりします。
とはいえ、いくら統計サマリで民力の資料が簡単に出力できたとしても、マンションを企画開発する方と切っても切れないのが「現調(現地調査)」。
いくら情報インフラが発達した世の中とはいえ、百聞は一見に如かずなのは言わずもがなです。現調に行くにしても、まずはエリア観が分からないとお話にならないですよね。
今回はそんな時に役立つ統計サマリの新しい使い方をご紹介します。
まずは、統計サマリを立ち上げます。
それから設定のタブで【地図表示定義の保存と呼び出し】を選択し、【白地図】にします。
地図が真っ白になりましたね。
そして【設定】の中の【ポリゴン設定】の【塗り潰し】と【線色】を同色にして、検索をかけます。
ポイントは【ハッチ】をべた塗りにすること。
理由は後でのお楽しみです。
今回は検索範囲を23区、集計単位を市区町村別で検索しました。
これを地図で印刷します。
次に再度【設定】に戻り、【線色】を【塗り潰し】の色と別の色に変更します。こちらにはバルーンを設定して、ポリゴンの中に行政区を表記します。
同じように検索、印刷します。
出来上がった2枚がこちら。
そして登場するのが
鋏です。
各行政区界を違う色にした方の地図を行政区毎に細かく切り分けていきます。
気分はのっぽさんです。世代がバレますね。
切っていきます。鋏を動かすのではなく、紙の方を動かすのがうまく切るコツです。
難しいのが今話題の湾岸エリア。
中央区と江東区、港区と品川区の境目を切るのが一番難儀なんです。
海側の区界が埋立地なので地図を見ながら慎重に切り進めなければいけません。
もうお分かりですね?
行政区ジグソーパズルです。
これで地域を視覚的に習得することができます。
土地勘がない入社1年目の新入社員にエリア観をつかませるツールに。
業務に行き詰まり、仕事している風を装いながら現実逃避したい時に。
何より作っている人も解いている人も楽しく没頭できるところがポイントです。
教育ツールとして。気分転換アイテムとして。
今回、このパズルがどれだけ有用かを証明すべく、
私が所属しているチームにこの難題を出題しました。
解くのにかかった時間は、
5分でした。
次はもっと骨の折れるやつ作ってやります。