
昔から、お洒落は足元から、なんて言われていますが、この言葉を私なりに解釈すると、一番人目をひく顔から一番遠く、目立たない足元にまで目を行き届かせなさい、ということなんだろうと思うんです。

引用:http://www.locondo.jp/shop/contents/concierge/shoes_mens_dressshoes_type151002/
これをマンションに例えると、顔はもちろんエントランス。で、エントランスから一番遠くて目立たないけど見られてそうな場所はといえば、
そう、頭頂部です。人間とは上下逆。
地上からじゃあまり目立たないですよね。
そしてマンションの中で最も美しく、かつ人目をひくのは
タワーマンション。
異論はないでしょう。
中層、低層の建物が建ち並ぶ街の中でそびえ立つその様は、例えて言うなら大観衆が見つめる舞台の中心で、スポットライトを浴び独演会で落語を披露する
圓楽師匠
のようです。

引用:http://ranshi2.way-nifty.com/photos/uncategorized/2013/03/31/photo_2.jpg
そしてタワーマンションほど、エントランスから最頂部が見えづらい物件はありません。
マンションの現地調査に行って、タワーマンションの全景を写真に収めようとすると、近くからでは到底収まらず、どこまで遠くに行けば写真に収まるんだとゲンナリしたことのある新築マンション開発の調査担当者は多いはず。
夏場の炎天下なら尚更です。
少し話しが逸れましたが、いくら美男美女でも
足元がおざなりだったら?
見えないところにスキがあったら?
少なからずゲンナリするはずです。
シンクロナイズドスイミングで水中カメラからの映像を見たときのような、なんとも言えないアレと同じです。

引用:http://www.afpbb.com/articles/-/3054465?pid=16171162
ということで今回は独断と偏見で選んだ頭頂部が美しいタワーマンション3選をご紹介します。
①青山パークタワー
私の記憶が正しければ、頭頂部にティアラをあしらった最初のタワーマンションが、この青山パークタワーです。
足袋やわらじ、下駄が主な履物だった江戸時代。時代は明治に変わり、文明開化の波の中で西洋の革靴が初めて江戸に入ってきたときの江戸市民が受けた衝撃のような、そんなインパクトのあるタワーマンションです。
②パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー
新駅開業によって大きく様変わりした武蔵小杉駅周辺のタワーマンションの中でもひときわ目を引くのがこのタワーマンションです。面取りされた外観と、自然との調和をイメージさせる傾斜した頭頂部は、並み居る強豪の中で、ひときわ輝くミスユニバースのグランプリのような存在感を示しています。わかりやすく言えばスラムダンクの赤木剛憲みたいなものです。
③エルザタワー55
最近王座を明け渡しましたが、長きにわたって最高階数マンションの座を維持してきたタワーマンションの「重鎮」「パイオニア」と言っていいでしょう。デベロッパーが企業の威信をかけて作り上げたことが容易に想像できます。
そしてアーティスティックでもあり、宇宙船を彷彿させる頭頂部は、分譲された1994年当時に、これから訪れる未来、21世紀に向けたメッセージであったように思います。
さいごに
いかがでしたか。
みなさんも外に出たら、下を向いて歩きスマホばかりせずに、ぜひ上を向いてタワーマンションの頭頂部を眺めてみてください。