
最近、マンションの値段が上がっているという記事をよく目にしますよね。実際に新築マンション相場はここ数年で大きく上昇しています。
マーキュリーが提供している過去に分譲された新築マンションの相場情報サイト、マンションエンジンでそのあたりを調べてみると、東京23区では、2011年の平均価格が4705万円だったのに対し、2016年には6月末時点で6041万円になっています。
その差、1336万円!
1336万円も上がってるんです!!
1336万円あったら何ができるか考えてみると、
ヨシオなら、
大好きな吉野家の牛丼特盛(680円 1063kcal)が19,647杯
とか言うんでしょうけど、
私なら、
週末田舎暮らしを実現するセカンドハウスとか、
幼き頃からの夢
ヤ○マーのフィッシングボートとか、
※完全に夕方やってる天気のアレの影響ですね。
などでしょうかねぇ。
素敵ですねぇ。
夢が膨らみますねぇ。
・・・
ちょっと妄想にふけてしまいましたね。
いずれにせよ、「マジか」ってなります。
で、思ったんです。
これってこれから買おうとしている人の話であって、既に所有している人からするとウハウハな話ということですよね。
ということで、今回は妬ましい羨ましい気持ちを込めて、
今儲かっちゃってるマンションってどんなマンションなのかを、マーキュリーがマンションの新築時価格と中古流通価格を部屋単位でマッチングさせることで価格の騰落が分かるマーケティングシステム「リアナビ リセールプライス」を使って調べてみました。(ちょっとだけ手前味噌)
今回は2016年に流通した住戸の中から特に妬ましい羨ましい感が強い、中古流通価格が新築時価格の1.5倍以上に高騰している住戸を調査しました。
まずは傾向から。
- ■タワーマンションであること。
なんとなく、そうじゃないかなとは思っていましたが、その通りの結果になりました。やっぱり今儲かっちゃってる人はタワーマンションに多いんですね。
必然的にタワーマンションの供給量が多い湾岸エリアの物件が上位に名を連ねる割合も高いです。最も多いのは40階台のマンションでした。
- ■中層階で、80㎡台の面積を確保していること。
最上階のペントハウスというよりも、中層階以下で新築時にそれ相応の安価で購入できた住戸の方が、騰落率は高い傾向にあります。
最上階はそもそも流通量自体も少ないですし傾向が出づらいですね。
タワーマンションなら、中層階以下と言ってもほぼ日照を遮るような前建はないでしょうし、中古購入検討者からすると同じ間取りのタワーマンション中層階の20階と25階にどのような価値の差があるのか正直分かりにくいので、中古流通時に価格差が出にくい傾向があります。そうなると新築時の価格が安い低い階の部屋の方が騰落率は高くなります。
とはいえ2階や3階のように、接地階に近すぎると中古流通価格自体も安くなってしまうようなので、
「ほどよく中層」
が良いようです。50階建てのタワーマンションなら25階でも中層階の部類ですからね。
また価格が数千万円も上がるということは、それ相応の人が購入するスペックのマンションというケースが多く、専有面積が狭い住戸は価格の高騰にも限度があるようです。80㎡以上の広さが確保できている方が儲かっちゃってるケースが多いようですね。
- ■他じゃ真似できないマンション。
フツーのタワーマンションというだけで思いっきり儲かっちゃうケースは少なく、
「駅に直結している」
「商業施設との一体開発」
「超大型開発」
など、
他の物件が真似できない唯一無二、唯我独尊の「何か」を持っている物件は強いですね。
- そして・・・
新築マンションの相場が安かった時期に分譲されたマンションは総じて儲かっちゃってるケースが多いです。
分譲時期が2000年から2006年位に分譲されたマンションは全体的に儲かっちゃってる物件が多いです。マンションの供給自体が多かったので物件価格自体もリーズナブルだったんです。
そりゃそうですよね。安かったですもん。
ということで、お待たせしました。
儲かっちゃってる物件ベスト3の発表です!
第三位 アーバンドックパークシティ豊洲
アーバンドックパークシティ豊洲が販売開始される約1年前に近くで販売された「東京フロントコート」の坪単価は@176万円。
販売当時、不動産業界の方からは豊洲で坪単価200万円超え?平均5000万円超え?なんて声も聞かれましたが、今は昔。
今では豊洲は「キャナリーゼ」なんていう言葉が聞かれるくらい、オシャレで大人でハイソ(死後)な街に生まれ変わりました。
先見の明がない自分を恨むばかりです。
第二位 シティタワー品川
品川徒歩圏の物件で、新築分譲された2005年当時、定借物件ながら平均坪単価125万円という驚異的な圧倒的な低単価で分譲され、その安さを一番よく知る不動産業界関係者がこぞって購入するための抽選に参加したとかしなかったとか。
もう仕様とか唯一無二とかそういった次元を超えています。
この物件に住んでいる人は宝くじの一等当選者ようなある種の「運」を持ちあわせている人たちの集まりであって、自分は平平凡凡な一般ピープルなんだという無意識の線引きをしてしまうような、ある種の諦めのような感情すら湧き起こります。
安過ぎ。
第一位 THE TOKYO TOWERS
銀座と同じ東京のど真ん中の中央区で、総戸数2000戸近い大規模なタワーマンションプロジェクトで、平均の坪単価が214万円て。
基準階が58階建ての真ん中の29階だったとして、単純計算ですが29階の75㎡で4900万円。
今物件を検討している人からすると、羨望を通り越して憎しみすら覚える価格です。
当時新築で買えた人は多分、今、こう思っているのではないでしょうか。
「I♥TOKYO」
規模が規模だけに、流通戸数が多く、儲かっちゃってる人が最も多かった結果になりました。
いかがでしたか。
一言でいえば、
「湾岸タワー強し」でしたね。
みなさんも、週末、豊洲とか、お台場とかに行って東京湾を眺める機会があったら、
是非そのそばに建つマンションのことも考えてみてください。
あのマンション群の中には「ウハウハ」な人たちがいっぱい住んでいるんだと。
・・・。
妬まし羨まし過ぎです。