
部署の女性陣にナメられっぱなしのよしお。
来る日も来る日もひどい扱いを受ける日々…ついによしおはその状況を打破するために動き出した!
よしおが考えた打開策は「マンションを倒して力を誇示し、女性陣からの見られ方を変える」という、画期的な策…しかし!よしおが考えた肝心の対戦形式は「自ら打ったキャッチャーフライの高さでマンションを超える」という物理の観点からはあまりにも現実的でない方法だったため、即撃沈。
負けを認めずに一方的にノーコンテストを主張するよしおは、今度こそ自分が勝利できる方法を模索するのであった…。
都内某所、という名のマーキュリー会議室にて。
―よしおさん、本日はお時間いただき、ありがとうございます。次回のマンションとの対戦について、できるだけ細かくお話聞かせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします。」
―前回はマンションにあっさり負けてしまったようですが、やはり対戦形式に問題があったのではないでしょうか。
「キャッチャーフライはまぁ、なんていうか、小手調べ的なノリだったんだよね。
マンションがどのくらいやれるのか確認してやろうっていう、そういう私の余裕…みたいなものを見せたかったんだよね。」
―すみません、おっしゃってることがまだわからないのですが…。

IT系の有識者がインタビューで「ろくろを回す」現象の再現。
「少し話を端折りすぎましたね。申し訳ない。
その…あんまり形式に縛られたくないっていうか…正直なことを言えば、マンション側にハンディキャップを持たせて、ある程度『力の均衡を保つ』って意味合いの方が強かったんだよね。少し嫌味な言い方になっちゃうけど。(笑)」
―つまり、あの敗北は「元々の計画通り」だったと…。

こんなナメた態度でインタビュー受けるやつは前田日明にボコられたほうがいい。
「やっぱほら、子供向けのアニメとかでもそうじゃない?
すんなり勝ったらおもしろくないじゃない?
だからほら、やっぱ『ピンチになったところで大逆転!世界は平和になったワァーパチパチ』っていう王道の展開って燃えるじゃない?
だからこそのあえての敗北っていうか…言うなればここまでは演出の範囲内ってやつなんだよね。
まぁ、今回はあっさり勝っちゃうかもしんないけどそれはほんと『みんなごめんw』としか言いようがないっていうか…。(笑)」
―なるほど。では、次回の挑戦では完全勝利を約束する…ということでよろしいでしょうか。
「まぁ、わざわざ言うことでもないかなとは思うけど、今回は完勝しかもう考えられないです。対戦形式も今回は負けるはずのないガチな形式ですし。まぁ、見ててくださいよ。」
いざ、一騎打ちへ。
形式。
さーて無駄に長い言い訳前振りも終わったことだし、今回の対戦形式を考えていきます。
前回は元々物理的に勝ち目のない形式…言うなればRPGゲームの負けイベントだったわけですからね、当然今回は必ず勝てる形式で戦いを挑みます。

「お相撲とってドッコイセ」のイメージ画像
以前にも言いましたが、マンションはとてつもなくでかくて硬いので、私とマンションが土俵の上で「お相撲とってドッコイセ」してもまず勝てないわけであります。
必勝の形式で…とか言いながらも、前回高さに挑んで敗北した私。
このまま高さについてうやむやでいいのか?っていう男の子らしい健全な思いも募ってきます。
(一応こう見えても私だって大昔はコ○コロコミックを毎月楽しみにしてた純朴少年だったのですよ!)
ここでおさらい。
【よしおvsマンション】シリーズは以下のルールを徹底します。
①機械を使って戦わない。
②誰の力も借りず、自らの力で打ち勝つ。
③コラージュ画像による不透明決着を許さない。
この三つを厳守して戦います。
で、今回の対戦形式の発表です。

ほんっとーにパワーポイントって便利です。万能です。
階段で上り切る。
ただ、それだけ。
自らの足を使ってマンションの頂(いただき)を征服する…これ即ち、勝利。
とはいえマンションの中に許可なく侵入して階段上ったりするのは犯罪ですからね。
ツ○ッターで犯罪自慢して捕まっちゃう大学生も昨今増えていますが、そういうの良くないと思います。
よいこのみんなは不法侵入しちゃダメ!ぜったい!
…なので、今回はタワーマンションと同じくらい階数のあるあいつを上り切り、その上った階数でもってマンションに勝利します。
いざ、上らん。
さて、タワーマンションと同じくらい階数のあるあいつのエントランス近くにやってきましたよ!
そのあいつとは…

オフィスからドアツードアで約3分。ちょろいロケである。
新宿住友ビルディング。
マーキュリーのオフィスがあるビルです。
普段はエレベーターで43階の我らがオフィスまでギューンと上るだけの簡単な移動ですが、今日は自分の足で上ります。
新宿住友ビルの階数は地上52階地下4階。
うーん…写真で改めてみるとやっぱり高いですね…。
実際上り始めてみないとこの高さがどんなもんかよくわからないですが、少なくともキャッチャーフライで倒せる相手でないのはよくわかります。(むしろ今までキャッチャーフライで勝てると思っていた自分をぶん殴ってやりたい。)
ちなみに52階というのはプラウドタワー東雲キャナルコートや勝どきのドゥトゥールと同じ高さです。
名前を聞いただけで「うぉぉ…すげー良いマンションだ…」と納得できる…まさに相手に不足なし。
ザ・パークハウス西新宿タワー60には及びませんが、52階の高さを征したときには胸を張って「タワーマンションを倒した!」と叫んでも問題ないはずですよね!
さー、ここからは新宿住友ビルと私のタイマン勝負!
気合入れていってみましょう!
階段といっても、高層ビルなので非常階段しかありません。
エントランスから入ってきてもエレベーターしか見当たりませんので、普段オフィスで働いている人々が入っていかないような裏側へまわります。
ちょっと暗いしジメっとしてます。
で、開始地点がここです。
本当にただひたすらにらせん状になっている非常階段を上がっていきます。
絵面があまりにも地味でイマイチなんじゃないかと一抹の不安を覚えますが、まぁそんなこと今更なので言うだけ野暮ですね。

余裕を見せるよしお。痛い目にあう前振りにしか見えない。
よーし!どんどん上がっていきまっしょい!
一気にワープ!
もう早速5階分あがりました。
まだまだ余裕っすね!これなら52階とか相当ちょろいんじゃないですかね!?
どんどん上がっていきましょう!
倒すぜ新宿住友ビルディング!
はい、10階です。
ちょっと暑くなってきたので袖をまくり始めます。
ていうか非常階段空調全然効いてないしなんかすごいジメっとするしベタベタした汗がじわっと出始めます。
あとなんとなく足の付け根に違和感を感じ始めました。
まぁ、でもだいじょうぶでしょ!
あれですよ、マラソンといっしょで途中から楽になってくるんですよきっと!
どんどん行こー!
一気に飛んで20階。
15階を超えたあたりから急にペースが上がらなってきて、20階に到達したころにはヘロヘロになっています。
なんか腰は痛いし太ももは持ち上がらなくなってくるしふくらはぎに乳酸がたまってるのが感じられるようになります。
そしてここらへんでやっと「この企画、思ってたよりキツくね…?これちゃんと52階まで上がれるよねだいじょうぶだよね…?(震え声)」と、ゴールに到達できるかどうか、心配が頭を駆け巡りはじめます。
あと景色が一辺倒でつまらないのでキツさが増すってのもあります。
はい、やっと中間地点の26階到着です。
息も上がってきてますし、明らかに疲労が蓄積しているのがわかります。
「ここまでの道のりがもう1回分あるだと…?…すでに限界が近いのに…。」
と、52階までの道のりのハードさが本当に身に沁み始めるのがこの26階地点ですね。
この写真ではわかりづらいですが、汗だくですしもう面白い顔とか作る余裕もありません。
誰も得をしないよしおのアップ画像をお届けします。
もうシャツもズボンも靴下もパンツもびっちょびちょです。
何なら普段週末に野球やってるときより汗かいてる気がします。
てかほんと暑いんだよ非常階段ッ!!!!!!
空調!空調入れて!
中にはこうやって最上階まで階段で上がろうとする人もいるんだから!

息も絶え絶えの中考えた精一杯の面白いポーズがこれである。
はい、30階です。
スタート時の1~10階まで上った時間よりも、26階~30階を上った時間のほうが長くかかりました。
もうほんと足はとっくに限界超えてます。
あとなぞの腹痛もここらへんで起こり始めます。たぶん、ハードな呼吸と太ももを上げるときに使う腹筋が限界をむかえて痛くなってるんだと思います。
早く帰りたい。今すぐビール飲んで寝たい。

うぉおおお

ぐおぉおおお

ぐふぅ…ぐふぅ…
…おい、そこの読者よ。
私が本当は上らないで各撮影の必要な階まで行って写真撮ってるって思ってたそこの心の汚いあなたですよ、あなた。
ほんとに上ってっから(涙)!
信じてください!上の三枚の写真見てよ!
もう暑すぎてズボンまでまくって上ってるんだよ!
こんなゼーハーいってる心肺状態でタバコなんか吸ってられっか!!!!
てか高層ビルの中でタバコ吸うやつは誰だよ!?
火事になったらどーすんだ!!!!
出てこい喫煙したやつ!!!!
(完全な八つ当たりである。)

手をバタバタさせて必死で何かに抵抗するガッキー。
![]() |
ガッキー 「もうイヤ!写真なんて自分で撮ればいーじゃん!なんであたしまで上んないといけないの!?足痛くなってきたし汗すごいし私もう帰る!もうほんと疲れたしムリだもん!」 |
---|
![]() |
よしお 「ガッキー!もうあと10階とちょっとだから頑張って!あとほんの少しだから!ほら立って!」 |
---|
![]() |
ガッキー 「もうイヤァアアアアアアアアア!!!!!!」 |
---|
そうなんです。実はこの企画、
ガッキーも巻き込まれてるんですね(笑)

無理やり休んでいたガッキーをどかして横になるよしお。外道である。
はい!40階ね!
もうあと12階でしょ?いけるいける!(錯乱)
正直もうね、ハイになって乗り切るしかないです。
足とかもう動く気がしないし、息も絶え絶えだし、バケツで水被ったみたいにびしょびしょだし。
今すぐに風呂に入ってビールを飲んで寝たい。
そして二度と目覚めたくない。
一歩ずつ、一歩ずつ。
ゆっくりとゴールを目指す。
もう52階は近い。
52階まで数階のところで、急に外壁が黄色くなってきます。
新宿住友ビルから頑張っている私への、心憎い演出でしょうか。
何となくうれしくなってポーズとか決めちゃいます。
おおお、見えた!
ついにゴールが見えたぞ!
そして…
やったー!上り切ったー!
頑張った。ほんと頑張ったよ、私。
所要時間およそ45分。
1階あたりの所要時間1分切ってますからね!
汗でシャツはデロデロ、顔は油でギットギトですがそんなことはどーだっていいんだ!
この達成感、半端ないですね!
早く!早くビール飲んで寝よう!午後の仕事は休もう!きっと何とかなるから!
いかがでしたでしょうか。

もはや疲れ切って逆光とかどうとかそういうのわからなくなっている。
前回の反省をいかして今回はしっかりとマンションに勝利できたのではないでしょうか。
これで我が部署の女性陣も私への態度を改めてくれるのではないでしょうか。
よかったよかった。
では、また。
![]() |
ガッキー 「・・・は?ちょっと待って。」 |
---|
![]() |
よしお 「…?」 |
---|
![]() |
ガッキー 「何勝手なこといってハッピーエンドにしちゃってんの?」 |
---|
![]() |
よしお 「…?何か問題が?」 |
---|
![]() |
ガッキー 「てか、問題しかないじゃん!」 |
---|
![]() |
ガッキー 「そもそも『あたしたちからの見られ方を改善するためにマンションと戦う』とかいう企画自体全然意味わかんないから!でもさ、ネタとして成立するなら百歩譲ってそこはいいよ…。」 |
---|
![]() |
ガッキー 「で、そんな企画でさ…」 |
---|
![]() |
ガッキー 「あたしも一緒に上ったら全然意味ないじゃん!!!!」 |
---|
![]() |
よしお 「…ッ!!!!!」 |
---|
![]() |
ガッキー 「あたしまで一緒にマンションの高さ征してどーすんの!?これでどうやってあたしがよしおを尊敬するわけ!?あたしも征しちゃってるのに!」 |
---|
![]() |
よしお 「あ…あ…なんと…いうことだ…なんという…(ガクガクジョボボ)」 |
---|
![]() |
ガッキー 「今更ショック受けてんの!?普通、もっと早い段階で気づくでしょ!」 |
---|
![]() |
ガッキー 「ってことでさ。」 |
---|
![]() |
ガッキー 「やり直して♡別の対戦形式で☆彡」 |
---|
![]() |
よしお 「…ブクブク。(泡を吹いて失神)」 |
---|
続くんだってさ!(涙)