
最近、オンリーワンとかナンバーワンとか良く目にしますが、
世の中には、一つの事、モノが大好きで、大切でたまらない人っていますよね。
俗にいう
“おたく”や“マニア”
という人たちです。
“造詣が深い”といえば、なんか上品で格式高くてインテリなイメージなのに、
“オタク”とか“マニア”とかいうと、俗にいうところのサブカル的な、アイドルが大好きな人とか、アニメが大好きな人とかを想像しがちで、ある種、特殊な人たちのように見えてしまうきらいってあると思うんです。
下の二つの文字を見比べてみてください。
“漫画に造詣が深い”
“アニメオタク”
言ってること、なっている状態は同じなのに・・・。
世知辛い世の中です・・・。
でも、本質的には好きなモノが何なのかによって他人の印象が変わるのであって、誰だってこだわりの1つや2つあるはずだと思うんです。
そして、自分自身が“マニア”なモノや事に没頭しているときって時間を忘れるし、英気を養えるし、悪いことなんて何一つない!
もう、シュプレヒコール上げたいくらいです。
そんな好きなことに没頭できる空間である住まいって、当たり前ですが日中外で仕事をしている人でも、少なくとも一日のうちの3分の1とか、4分の1とかを過ごしているわけで、家で過ごす時間、空間ってとっても大切ですし、そんな時間を大好きなモノや事に囲まれながらマニアな時間を過ごせたら、どんなに幸せなことかと思うんです。
家族がいる人は、家族との時間がかけがえのないものなんでしょうけど、たまには一人で何かに没頭したいと思うことがあるでしょうし、独り身からすれば、家に帰ったら寝るだけというのはあまりに寂しすぎるじゃないですか!!
分譲マンションって一生の住まいであることが前提にあるので、基本的には広く万人受けする物件が多いんですが、実は分譲マンションにも、そういった一つのモノ、事に特化したニッチな物件があるんです!
アイドル好きで例えるなら、アキバとかに行かなくても自分の家で欲求を満すことができるマンション。
今回は過去に分譲された、ある特定モノ・事が大好きでたまらない人達のための新築分譲マンションをご紹介します。
ミュージション新江古田
楽器演奏が大好きな人のための分譲マンション
マンションの難点って、1つの壁を挟んで隣に人が住んでいるので、大きな音を出したりすることって憚られますよね。特に楽器って本気で弾くと大音響なので、スタジオとかに行って思い切り弾く、というのが普通だと思うんです。近くにそういった施設があればよいですが、なかなかそうもいかないですし、場所を借りるにしても一人ではちょっと・・・。みたいなのってありますよね。
そんな思いを解決してくれるのが、本物件。
なんと各戸1室が防音ルームになっているんです!間取りを見ると、一部屋だけ妙に壁が厚くなっていて、Dr-65(←よくわからない性能表示ですが。)の遮音性能(95dbの音を出しても、隣の住戸では30dbにしか聞こえない)だそう。
これなら昼夜問わず、思い切り楽器を演奏できますよね!
このマンションを分譲した事業主さん、今では「ミュージション」ブランドで賃貸マンションを供給されているようですが、原則一生涯住むことを前提に分譲する分譲マンションで、この思い切ったターゲット設定はすさまじいすばらしいと思います。
エムブランド新宿戸山公園
ゴルフが好きでたまらない人のためのマンション
一昔前は金持ちのおじさんのスポーツというイメージが強かったですが、最近は若者の人口も増えてきていて、メディアで脚光を浴びることも増えてきたゴルフ。ウソかホントか若い女性のゴルフ人口も増えているんだとか。
そんなゴルフ好きの心を鷲づかみにするのがこの物件。
地下にはシミュレーションゴルフレンジ、屋上にはパターが練習できるグリーンが用意されているんです。
昔のドラマとか見てると、社長室とかで、豪華なデスクの横にパターとパター練習用のマットが置いてあって、偉そうな社長っぽい人が、暇さえあればパターの練習をしてる、なんてシーン見たことありますが、ゴルキチ(ゴルフのキ○ガイ)にとって、ゴルフは少しでも身近に置いておきたいものなんでしょう。野球の名選手が入団当初、毎日夜な夜な宿舎の自室でバットを素振りしていたのと似たようなものですね。
このマンションのパンフレットにはこんな一文が記載されています。
“・パターゴルフ練習場
人工芝にはトップ・プロゴルファーもその品質を認めた「プログリーン」を採用。材質に雨、雪、氷そして強い陽射しに耐性のある堅牢な耐紫外線ポリプロピレンや100%完全に球体の緑色トップドレッシング砂を使用。このトップドレッシングはグリーンの外観を添える以上に、天然芝同様のパッティング時のボールの回転を生み出す”
ゴルフ雑誌の抜粋かと思えるこのコメント、マニアにしか分からない領域ですね。
この物件、本気です。
フィットリビング武蔵関
犬が大好きじゃないと住めない分譲マンション

こうなれたら、毎日の散歩がどれだけ楽になることか。
少子高齢化が進む昨今、ペットが家族の一員だということが世間に認知されてきてペット可のマンションや大型犬も住めるマンションというのは昨今では、ごくごくスタンダードになってきました。
ただ犬が好きで好きでたまらない人にとっては、犬が好きじゃない人と共存しなければならないマンションで肩身の狭い思いをしている人も少なくないんじゃないでしょうか。管理規約上はOKだったとしても、やっぱり気は使います。
そんな思いに応えたのがこのマンション。
なんと、犬が好きな人しか入居できないんです。
物件にはドッグランやペットの足洗い場等が敷設されてはいるものの
実際特にこのマンションに住むための明確なルールはないようなのです。
ただ、分譲時に配られるパンフレットにこう書かれているんです。
「わんちゃん大好き集まれ。」

この手作り感が、逆にあったかい。
※マーキュリーが過去に収集した新築マンションのパンフレットがWEBで確認できて、不動産業界をはじめ、広告代理店さんや仲介不動産業者さん等からご好評をいただいている(言わずもがなの手前味噌ですが)、「リアナビ マンションカタログ」の写真です。
パンチありますよね。
キャッチコピーで押し切っている感もありますが、
こう書けば、少なくとも犬嫌いは購入しようと思わないですよね。
この潔さ、ステキだと思います。
でも実はこの物件、分譲当初は前述のコンセプトで売り出していたのですが、途中で売り主さんが変わり、物件名も変わって実際は普通のマンションとして売り出されてしまったようなんです・・・。
なので、幻の名物件!!
この斬新かつ潔すぎるコンセプトに、時代が追いついていなかったのでしょう!
いかがでしたか?
マンション供給が“豊作”だった良き時代の産物といえばそこまでですが、そういった時代にこそ新たなイノベーションが生まれますし、そういったイノベーションの中から新たなスタンダードが生まれてくると思うんですよね。
いずれにせよ、こういったマニアな物件はなかなか供給されないのも事実。
作り手の相当な想いがないと、実現しないですからね。
ニッチな“マニア”の方は特にですが、自分に「ハマる」物件は次にいつ出るかはわからない(というか次はない)ので、気になる物件が供給されたら是非モデルルームに足を運んでみてください!