
【マンションバナー研究会】は、マンションバナーの作り方や新しい技法を常日頃研究し、がんばるマーキュリーで研究結果を報告するシリーズ連載です。マンションバナー制作に役立つ内容を書いていきます。
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こんにちわ。ガッキーです。
WEBサイトやバナー制作など、デザイン制作をされているみなさんは、色を決めるときってどうしますか?
実は、みなさんが知らず知らずに選んだ色にはユーザーに何かの行動を起こさせるという効果があるんです!
例えばマンションの広告。
せっかく設備が整っていて立地も良いマンションでも広告に使っている色で閲覧する気をなくしてしまい、問合わせる気をなくさせてしまうこともあります。
なのでWEBサイトの色やバナー広告などに使われる小さなボタンの色1つでも人間の購買意欲に大きく関係しているんです。そして、その商品が売れるか売れないかの半分以上は色で判断されます。
それだけ色は人に与える印象を大きく変えてしまう力があるんです。
でも、だからと言って、実際に配色を決めるときって考えれば考えるほど何が良いのか分からなくなってきませんか?
クライアントに「もっと高級感を出して欲しい」とか「安心感を出して欲しい」とか言われても、どう表現したらいいのか考えるのって難しいですよね。。
だって、この色が好きって人もいれば、
微妙だって人もいるじゃないですか。┐(○`ε´○)┌
そんな感じで困って迷ってどうしようもない方のために、
今回は、色がもたらす心理と与える印象について紹介していきたいと思います。バナーやWEBサイトの配色を考えるときにお役立てください。
色が人の心理にもたらす効果
まずはどの色が、人の心理にどのような影響をもたらすのか説明していきます。
赤の効果

活発なイメージ
マンションの資料請求などにもよく使われている「赤」から説明していきます。
赤は、太陽や火のように熱く活発なイメージがあり、エネルギーが感じられる色です。さらに食欲を増進させるという効果があるため、飲食関係の看板に赤を使われることが多いです。
また、興奮状態に導く効果もあります。
何か行動を起こさせるにはピッタリの色です。
そのため殆どの物件サイトやバナー、チラシなどの資料請求・お問合せには赤が使われていることが多いんです。
青の効果

爽やかなイメージ
青はマンションの外観パースなどで見かける空の色です。
青は、大きく広い空や海をイメージさせ、寛大で信頼感や清潔感、
爽やかさを感じさせてくれる色です。
赤とは逆で、静かで安らかな気持ちにさせてくれます。
つまり、ユーザーに行動を起こさせるのにとてもマイナスな効果になってしまい、よくある資料請求ボタンなどには使いづらい色になります。
緑の効果

安心感がでる良いイメージ
緑は、癒しや、安心感・安全で良いイメージを与えてくれます。
マンションの外観で見たとき、緑があるマンションとないマンションを比べてみても緑がある方がなんとなく良いイメージになりませんか?
ただ、残念ながら、緑は強い印象がなく、目立たないのが特徴なため、主張したい箇所に緑を取り入れるのは適していません。
ですが、見る人には安心感を与えることができるため、
とにかくユーザーに良いイメージを与えたいといった場合は、
取り入れることもあります。
黄色の効果

明るいイメージ
黄色は、太陽のように明るく活発で軽く、楽しい気分を与えてくれます。
また、軽いイメージから安さを感じさせてくれる効果があります。
なので、安さをアピールしたいときに取り入れると効果てきです。
【BOOKOFF】や【ドン・キーホーテ】など安さを売りにしているお店の看板に使われることが多い色です。
逆に高級感のあるマンションを売りにしているのに黄色を取り入れてしまうと、安っぽい印象を与えてしまいます。
白の効果

純粋さをイメージ
白には清潔感や真新しさ、純粋なイメージを感じさせてくれる色です。
また、空間を広く感じさせてくれるため、殆どの部屋の壁には白が使われることが多いです。
白は他の色との相性抜群で、日本人が好む色のひとつです。
他の色の主張を邪魔することなく、効果をより引き立ててくれる役割をもっていてベースとなる色に最も多く使われています。
黒の効果

カッコいいイメージ
黒は、シャープさや高級、頑丈でカッコいいといったイメージを感じさせてくれます。
他の色を吸収する性質があるので他の色との組み合わせが良いです。
ただ、恐怖や死を連想させる色などマイナス面が出やすい色なので使い方には注意が必要です。
このように、使う色1つによってもユーザーの心理に大きく関係しています。
配色を考えていくのに迷ったときは、それぞれの商品の特徴を分かったうえで決めていくとスムーズにいくかもしれません。
具体的に、同じマンションの写真でさまざまな印象を与えることができるのか説明していきます。
高級感を演出

フリー素材を使用してます。
高級感は、明度が低いトーンを使うことによって演出できます。
(※明度とは、色の明るさのことをいいます。明度が1番高い色は白で、低い色は黒になります。)
なので、背景色には黒が使われることが多いです。
ゴールドやシルバー、ネオンがかった色などを加えるとさらに効果的です。
その他の色を加えるときも、明度が低いトーンの色を使う事によって締まった印象を与えることができます。
お得感を演出

フリー素材を使用してます。
お得感を演出するには、にぎやかで明るい色を使うのがベストです。
黄色やオレンジ、赤などをメインに、彩度が高い原色系を使うと効果的です。
(※彩度とは色の鮮やかさ、強さのことをいいます。)
彩度が高いと派手な印象ができ、逆に低いと地味で落ち着いた印象ができます。
なので、派手にすることでお得感がある印象を与えることができます。
キャンペーンを打ち出したい時なんかに使えますね。
親しみやすい印象

フリー素材を使用してます。
親しみやすい印象を演出するためには、ベースとなる色は白と緑を使うのが良いです。
その他の色には、淡いピンクやオレンジなどが合います。
爽やかさを際立たせるには、明度を高くすることによって、より効果的に印象付けることができます。
信頼感のある印象

フリー素材を使用してます。
信頼感を印象付けるためには、ベースに白を使い、青系の色をポイント使いするのが効果的です。
協調したい文字をオレンジ色や深みのある赤を使うとより一層際立たせることができます。
また、出来るだけシャドウなどの派手な装飾は控えた方がいいです。
いかがでしたか?
バナーや広告、WEBサイトも配色1つで、その商品がもつ印象が大きく変わるのが分かっていただけたでしょうか。
小さなボタン1つの色でもクリック率を向上させたり、お問合せにつなげたりすることができるんです。
色の好みは人によっても意見が分かれてしまい配色を決めるのは難しいですが、それぞれの色がもつ役割を考えて1つ1つの要素の目的をはっきりしてから配色パターンを見つけていくといいと思います。
また、配色だけでなく使うフォントにも人が受ける印象が大きく変わっていくので、次回はその辺を紹介していこうかと思います。
おまけ
私が配色で悩んだときに使っているサイトを紹介します。
迷った時には、使って参考にしてみてください。
■Adobe Kuler
https://color.adobe.com/ja/create/color-wheel/