
こんにちは、コッペです。
突然ですが、みなさん「デザイナーズマンション」と聞いて
どんなマンションをイメージされますか?
響きから想像するイメージといえば、
シンプルとか、
モダンとか、
建築家の先生が作ってるとか、
美術館みたいとか、
でしょうか。
私は「デザイナーズマンション」と聞くと、
ニューヨークのマンハッタンとかで画家とか芸術家が住むような、アパートなのか倉庫なのかわからないような、とにかく間仕切りが少なく天井がやけに高くて、築年数が結構経っちゃっているような、映画「ゴースト」とかで恋人同士がイチャイチャしながら陶芸やっているようなSOHOっぽいアパートとかをイメージします。
あとは、パリとかのアパルトマンみたいな感じでしょうか。
築100年とか経っている連棟式の住宅で、自分で勝手に壁とかペンキで色塗ったりして。移動はもっぱら自転車で、帰り道にスーパーとかで買い物して茶色い紙袋からフランスパンはみ出しながら自転車で帰路に就くみたいな。
こちらは「オシャレなイメージ」だけが暴走している私自身だけかもしれません・・・。
日本の新築分譲マンションでも一時、「デザイナーズマンション」という言葉を良く耳にした時期がありましたが、中には建築家の方が設計したというだけで「デザイナーズマンション」を謳ってしまうような「エセ」なマンションも結構あった気がするんです。どんなマンションでも建築士(建築家)の先生が設計しますからね。
じゃあ、本当の「デザイナーズマンション」って何ぞや?
って探すと、分譲マンションの世界では本当に少ない。特に最近。
やっぱり分譲マンションだと、「デザイン」で思い切ったことはできないものなんでしょうか?
想像ですが、多分「デザイナーズマンション」に住む人って、住みやすさとかも勿論あるんでしょうけど、何より「利便」だけでなく「デザイン」にお金が払える人だと思うんです。
例えば、
最新の燃費や性能が良いエコカーじゃなくて、クラシックカーとかにこだわりを持って乗ってる人だったり、撮ったらすぐ見られるデジカメじゃなくて、昔ながらのフィルムのカメラを使い続ける人だったり、今時複製のポスターなんて数百円で手に入るのに、画廊に行って絵画を買う人だったり、なにかこだわりを持っている人みたいな。
さらに言えば、デザイナーズマンションって基本シンプルなので、住んでから自分で空間をデザインできる人、デザインしたい人が住むんだと思うんです。
確かに「デザイナーズマンション」は「豪華なマンション」と比べると、物件の数自体が圧倒的に少ないと思うんです。「豪華さかデザインか」と問われると、ターゲットとなる人の数自体は少なそうですけど、住むだけで自分がオシャレになれるような、こだわりのあるマンションって、多様化した今のご時世、需要は少なくないと思うんですよね。
そんな分譲マンションの世界では供給が極めて少ない(本場モンの)「デザイナーズマンション」ですが、賃貸マンションの世界では結構供給されていて、一生に一度の買い物的側面が強い分譲マンションと比べて、コンセプチュアルな物件が数多く供給されているんです。
ということで今回は、
(本場モンの)「デザイナーズマンション」とはどんなものなのか?
を調べるべく、
デザイナーズマンションの賃貸管理を手掛けるアルファーマネジメント&パートナーズさんにご協力いただいて、出来たてホヤホヤ、まだ入居前のデザイナーズマンションの中を見学させてもらいました。
いざ物件へ。
今回見学させてもらったのは、「コートモデリア赤坂895」という物件。
(公式HP:賃貸マンションなのに、公式HPがあるんですね。)
港区の赤坂に建つこの物件、「青山一丁目」駅、「乃木坂」駅、「赤坂」駅が利用できて、私のような東京の端っこに住む人間からすると、あり得ないくらい都会に位置しています。
物件の周辺には「ヴィンテージマンション」と呼べる昔からのお金持ちが住んでいそうな集合住宅や、末永組さんが現在分譲(2017年2月時点)している「ロイヤルシーズン赤坂」があったりして、端くれ住まいの私からすると、週末青山とか恵比寿とかに行くような、ちょっと背筋を伸ばして歩きたくなるような場所だったりします。
こちらが物件です。
コンクリート打ちっぱなしの外観がクールですね。
赤”坂”らしい、坂の中腹に位置しています。
取材当日が内覧初日で、スタッフの方がみなさん忙しかったこともあって、(そもそもそんな日に取材に行くってどうなの?とか言うのはやめてください。)好き放題、見学させていただきました。
お部屋拝見です。
早速お邪魔します。
エントランスです。
当たり前ですが、オートロックですね。
オートロックに加えて内廊下仕様なので、外部廊下などから共用部への侵入がないというのは、女性には安心なポイントですね。
エントランス脇のこれは一体何の用途なのでしょうか。
もしかしたら「用途」とか言ってる時点で「デザイナーズマンション」を語る資格ゼロなのかもしれません。
つづきまして、共用廊下です。
外観同様、共用部もコンクリート打ちっぱなしですね。コンクリートの硬質な感じと、折上天井と間接照明の柔らかな感じが上手いことかみ合って、計算された空間って感じで素敵ですよね。(表現がチープとかいうのはやめてください。)
まずは最上階に行ってみます。
真っ先にエレベータの最上階のボタンを押している私って、
「奢ってあげるから好きなモノ食べな」と言われて、ここぞとばかりに今まで食べたことないような一番高いメニューばかり注文している貧乏な人みたいで卑しいですね。ちょっと反省です。
最上階です。
屋内階段の最上部がガラスになっていて、外からの光が差し込むようになっています。
そして差し込まれた光は下の階まで届くようになっています。
おそらくこのあたりも建築家の先生の「計算」なんでしょうね。
それでは、さっそく部屋に入ってみます。
室内もコンクリート打ちっぱなしの壁と、シンプルな白の壁が織り交ざっていて素敵ですね。
奥に見えるのは、螺旋階段じゃないですか!
これはもう、上がるしかないですね。
上の階層はルーフバルコニーになっていました。
正に「都心を一望」です。
こんな大都会のど真ん中なのに、空気が澄んでいるように感じます。
建物が多いのに、なんか落ち着いてる感じがします。
大通りからは奥まった場所にあるからでしょうか。
下に戻って、あらためてキッチンまわりを見てみます。
賃貸マンションって、高級物件でも水栓金具とかがチープだったりすることがありますが、さすがデザイナーズマンションですね。そして換気扇もオシャレ。
インターホンは最新のやつですね。でもこのインターホン、良く見てみると、シンプルで、デザイナーズマンション用なのではないかと思えるほどフィットしているように見えてきます。
だいぶ感化されてますね。
こういう部屋に来ると、才能もないのに写真家気取りでカッコ良い構図を探してバシバシ写真を撮って、撮った写真を見て自己満足に浸りたくなったりします。
(ただ螺旋階段撮っただけではないのです。)
続いて、エレベータで1階に向かいます。
ところでこの物件、最上階のエレベータのボタン表記が「PH(ペントハウスの略)」となっていて、
※これを一瞬「ペーハー」と読んでしまった私と同じ残念な人、少なくないと思うんです。
なにか、特別な空間な感じがするんですよね。
なんでしょうかね。秘密基地に向かっているワクワク感に似た感覚といえば良いのでしょうか。「PH」という普段見慣れない表現のせいかもしれません。
それはさておき、一階に到着したので、早速お部屋の中を拝見します。
1階は半地下のようになっていて、一部のお部屋はロフトもついているんですが、
わかりますかね?この立体感。
ロフトです。
広い!
そしてロフト側から下を眺めるとこんな感じです。
これはワクワクする空間ですね!
大人の秘密基地とでも言えばよいのでしょうか。
キッチンの換気扇のデザインもペントハウスとは違うんですね。
そしてこれ、何だと思います?
実は、トイレ上部の棚なんですけど、
棚が奥の壁とだけ接しているの、わかりますかね?
この隙間こそが
「デザイナーズ」なんだと思うのです。(どや顔)
いかがでしたか
今回、本場モンのデザイナーズマンションを見学させてもらいましたが、
一言で言えば、
「こだわり」感ハンパない。
立地も、外観も、室内空間も、どれをとっても、頭の先からつま先まで「抜かりない」感じで、普通の集合住宅に毛が生えた「デザイナーズ」とは一線を画していました。
陳腐で稚拙な表現ですが、
絵ですね、絵。
とにかく、どこもかしこも「絵」になるんです。
因みに家賃は1Rタイプで12万円弱(共益費別)からとのこと。
私の身の丈は高い棚の上に置いておくとして、新築でこの立地でこの賃料なら、意外と良心的かもしれません。分譲賃貸の1Rとかだと、都内のフツーの商業地でもこのくらいの賃料ってザラですからね。
気になった方はお問い合わせいただくとして、
仮に私がこの物件に引っ越すとしたら、
賃料以外にお金かかるでしょうね。相当。
だって私の場合、まずもって、この部屋に見合うような家財道具なんて一切持ってないですもん。
それとも、もしかして家具を持ち込もうとしていること自体が野暮とか・・・ですかね?
いずれにせよ、
まずは「自分を磨け」ということですかね。私の場合。